創造的な高齢者介護

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長年の実践を通して理想の介護を模索してきた介護者による実践の書


■『創造的な高齢者介護 シュタイナーの人間観に基づく介護の現場から』
アンネグレット・キャンプス他著/神田純子翻訳/大村祐子監訳
Copyright 2022/A5判 256p/ISBN978-4-7565-0147-9/
定価(2,300円+税)

【内容】

シュタイナーの人間観に基づく介護の現場で長年の実践を通して理想の介護を模索してきた介護者による実践の書。
高齢期を迎える方、高齢期を過ごしている方、介護している方、すべての方の力になる本です。

        * * *

【まえがきから】

老いること
死ぬことを
怖れない。

二〇一三年秋に、ドイツのシュトゥットガルトにある高齢者ホーム〈ハウス・モーゲンシュターン〉の施設長であるザビーネ・リンガーさんをお招きして、東京で講座と講演会を開催いたしました。
講座の最後に、ザビーネさんが皆さまの前で、「人智学に基づく介護を実践してきた、私の三人の友人が書いた本です」と、私に手渡してくださったご本を、ようやく翻訳出版できます。
九年もの長い間、本当にお待たせいたしました。諦めずにお待ちくださった皆さまに本書をお届けできますことを、心より嬉しく感謝いたします。
また、シュタイナーが打ち立てた〈人智学〉に基づいて書かれた書籍を、初めて手にされた皆さま、はじめまして! 目次をご覧になって「人智学の人間像?」「十二感覚論… 人間に備えられている感覚は五つではなかったの?」「人生の歩みの記録…それが介護に関係するの?」「繰り返される地上の生…私は人間が生まれ変わるとは考えていないのだけど!」などなど、訝しく思われた方、本を棚に戻すのは少し待っていただけないでしょうか!
本書には、皆さまにとって馴染みのない考えや、耳慣れない文言が多く書かれていることと思います。けれどもその多くは、皆さまが日ごろ無意識に考えていることや感じていること、また疑問に思っている多くのことに答えてくれるものと、私は経験を通して確信しております。

人智学共同体「ひびきの村」創始者 大村祐子