黒板絵

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シュタイナー教育における黒板絵の描き方・考え方を解説したはじめての本

■『黒板絵』
マルグリット・ユーネマン(著)井藤 元/小木曽由佳(訳)
Copyright 2022/B5変型判 104p/ISBN978-4-7565-0153-0/定価(2,800円+税)

【内容】
シュタイナー学校では、各教科の学びにおいて、子どもたちが教師によって描かれた黒板絵をノートに描き写します。様々な色チョークを用いて描かれた黒板絵は非常に美しく、まるで完成された一つの絵画作品のようです。シュタイナー学校の教員は日々、授業に際して黒板絵を描いており、イメージをつうじて子どもたちに働きかけています。シュタイナー教育において、黒板は数ある教具の中で主役を担い、教師の語りに命を吹き込む立役者といえます。本書では、長年シュタイナー学校の教員養成に携わり、シュトゥットガルトにできた最初のヴァルドルフ学校の女生徒でもあった著者ユーネマンが、黒板絵の描き方・考え方について丁寧に解説します。

【出版社から】
この本はシュタイナー学校で行われている黒板への絵の描き方の実践書です。著者は長年、ドイツ・シュトゥットガルト教員養成に関わってきた方です。
その考え方など、読み物としても面白く、また、パラパラとめくってアートブックとして眺めることもできます。
日本で初めてシュタイナー学校の黒板絵を紹介する本です。

【プロフィール】
マルグリット・ユーネマン(著)
1920年生。1947年から1980年までシュトゥットガルトとウルムのシュタイナー学校で教え、1973年からシュトゥットガルトのヴァルドルフ教育セミナーで講師をつとめた。著書に『シュタイナー学校の芸術教育-6歳から18歳までの美術の授業を中心に』(鈴木一博訳、晩成書房、1988年)、『フォルメン線描-シュタイナー学校での実践と背景』(森章吾訳、筑摩書房、1994年)などがある。

井藤 元(訳)
1980年生。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。現在、東京理科大学教育支援機構教職教育センター准教授。沖縄シュタイナー教育実践研究会顧問。『シュタイナー「自由」への遍歴』(京都大学学術出版会、2012年)、『マンガでやさしくわかるシュタイナー教育』(日本能率協会マネジメントセンター、2019年)、『シュタイナー学校の道徳教育』(イザラ書房、2021年)、『笑育』(監修、毎日新聞出版、2018年)、『ワークで学ぶ教育学 増補改訂版』(編著、ナカニシヤ出版、2020年)、『ワークで学ぶ道徳教育 増補改訂版』(編著、ナカニシヤ出版、2020年)、N・ノディングズ『人生の意味を問う教室』(共訳、春風社、2020年)他。

小木曽由佳(訳)
1983年生。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。公認心理師、臨床心士。現在、同志社大学ウェルビーイング研究センター研究員。『ユングとジェイムズ』(創元社、2014年)、Jungian Perspectives on Indeterminate States: Betwixt and Between Borders (Co-authored, Routledge, 2020)、訳書にE・パティス・ゾーヤ『危機介入の箱庭療法』(創元社、2018年)、J・ハリファックス『死にゆく人と共にあること』(共訳、春秋社、2015年)、C・G・ユング『分析心理学セミナー1925』(共訳、創元社、2019年)、N・ノディングズ『人生の意味を問う教室』(共訳、春風社、2020年)、W・ギーゲリッヒ『ユングの神経症概念』(共訳、創元社、2021年)他。

【目次】
訳者まえがき
はじめに

 1. 学童期の子どもが求めるもの
 2. 黒板絵に大切なこと
 3. チョークの扱い方
 4. 配置やバランスによる色彩の効果
 5. 数や文字の綴り方
 6. 文字 ── 母音と子音
 7. 人物 ── 静と動
 8. 動物 ── 生息と住処
 9. 植物 ── 天と地をつなぐもの
 10. 地図 ── 水と陸

おわりに
訳者あとがき